栄養素

すっぽんはどのように成長する?

すっぽんの繁殖形態は卵生です。
1度の産卵で2回から3回に分けて産卵し、多いものでは、合計50個程度の卵を6月頃から8月にかけて生みます。
産卵場所は、砂交じりで水分のある程度がある場所で穴を掘り産卵します。
卵の大きさは、直径約1.5cmで条件が良ければ1ヶ月程度で孵化します。

しかし自然界ではこのような条件を満たしてはくれませんので、産卵時期の遅れた卵はその大半が孵化することはありません。
生まれたてのすっぽんは、丸みのある甲羅で体長1.8cm程度の大きさです。
その後次第に甲羅周りに軟質の皮膚(エンペラ)が発達していき、2ヶ月程度出甲羅のお大きさは4cm程になります。
日本にいるすっぽんは、12月から4月頃まで冬眠をしますので、それ以外の時期にしっかりと獲物を捕獲したり、藻類を捕食して成長をしていきます。
すっぽん養殖業者は、成長を早めるために冬場の室内温度を調節したり水槽の水温調整をして冬眠をしなくてもいい環境を作っています。
この為、卵から孵化したすっぽんは、飼育3年で出荷(1kg)できる大きさに育てています。

すっぽんは雑食性ですから、魚や藻以外、虫でもトカゲでも何でも食べていますが、海の生物や人間の食べるために加工された食品は、与えるべきではありません。
塩分や脂質、香辛料によりやせ細り死ぬことがあります。